毎年世界トップレベルの選手たちが集結する、日本で唯一開催される全米女子プロゴルフ協会公式戦。1973年に「LPGAジャパンクラシック」としてスタートし、2015年から現在の名称となっている。1987年に岡本綾子がこの大会で外国籍選手として初の米ツアー賞金女王を獲得、1996年には米ツアーメンバーとして出場した平瀬真由美が米ツアー初勝利を挙げるなど、多くのゴルフファンの記憶に残っている大会である。また、優勝者には米ツアー出場権が与えられ、2007年の上田桃子、2023年の稲見萌寧、そして2024年の竹田麗央が翌年より米ツアーに本格参戦した。今大会には米ツアーより、8月の「AIG女子オープン」でメジャー優勝を果たした山下美夢有を筆頭に、前年優勝者の竹田麗央、今年揃ってツアー初優勝を挙げた岩井明愛・千怜姉妹、昨年の「アムンディ エビアンチャンピオンシップ」を制した古江彩佳ら9名が出場を予定している。国内ツアーからも35名が出場予定であり、世界で戦う米ツアーメンバーとの共演も見どころとなる。「とことん生中継」する1番ホールは、495ヤードのパー5で、ロングヒッターは2オンを狙うこともできる。2024年大会におけるホール難易度は全体の14番目と、幸先よくバーディを奪取したいホール。グリーン手前は左に傾斜しているため、ティショットはフェアウェイ左サイドに置き、セカンドショットで右サイドから攻めていきたい。世界トップレベルのショットに注目だ。昨年は大会3日目が悪天候で中止となり、54ホールの短縮競技となった中、最終日を首位と3打差の4位からスタートした竹田麗央が5アンダー、4打差の5位タイからスタートしたマリナ・アレックスが6アンダーと両者がスコアを伸ばし、プレーオフに突入。両者譲らず6ホール目までもつれ込んだ18番ホールで、ピン横1mから竹田がウイニングパッドを沈め、計24ホールの長期戦が決着。JLPGA年間女王を決定づけるツアー通算8勝目を挙げた。