1980年から続く、シニアメジャートーナメント。優勝者にはフランシス・ウィメットトロフィーと翌年の全米オープンへの出場権が与えられる。トロフィーの名前となっているフランシス・ウィメットは生涯アマチュアを貫き全米アマを2度優勝したレジェンド。舞台となるブロードムーアゴルフクラブは、名匠ドナルド・ロスの設計で1918年にオープンした後、1965年にはロバート・トレント・ジョーンズの設計で18ホールが追加され、コースが拡張された。このコースでは2度の全米女子オープン（1995年･2011年）と2度の全米シニアオープン（2008年･2018年）が開催されている。昨年はリチャード・ブランドが藤田寛之とのプレーオフを制してメジャー制覇。大会4日目、後続に3打差をつけて首位を走る藤田が10番ホールを終えたところで、雷雲接近の影響により5日目に順延が決定。翌日、藤田は11番ホールから再開したものの、連続ボギー。14番ホールでもスコアを落とし、猛チャージを仕掛けてきたブランドに追いつかれて勝負はプレーオフへ。その4ホール目、パーセーブを逃した藤田に対し、バンカーからナイスリカバリーでパーセーブしたブランドに軍配。5月の「全米プロシニアゴルフ選手権」に続くメジャー2勝目を挙げた。