現代の歴史小説家と“妖后”の異名を持つ皇后の、不思議な縁と愛情を描いたタイムスリップ・ラブロマンス！九国時代の晟（せい）国を舞台にした歴史小説『南晟遺事』の著者・沈不言（グオ･ジアナン）のもとに、ドラマ化と続編執筆のオファーが舞い込んだ。晟国の史料は少なく、既に題材は枯渇。“史実を基に創作する”という信念を持つ不言は、完全創作で進めろと命じる編集者と言い争いになり、興奮して鼻血を垂らすのだった。すると次の瞬間、不言はなぜだか夜の宮廷に。追ってきた兵の特徴からここが晟国だと判断した彼は、御書房で嬉々として史料あさりを開始。やがて不言を迎えに来たと言う侍女に連れられ宮廷の奥へ進むと、そこに現れたのは不言も自作で描いた“妖后”――皇帝を操り、贅沢三昧で国を破滅させた皇后・陸鳶（ジャン･ヤーチン）その人で…。