長浦京の同名ベストセラーを、壮大なスケールで映画化したハードボイルド活劇。作家性と娯楽性を備えた作品で知られる行定勲監督が、綾瀬はるかの身体能力を活かし、超絶ヒロインを造形。大正末期の1924年の東京、16歳よりスパイ任務に従事し3年間で57人の殺害に携わったとされる百合（綾瀬）は、今は花街の銘酒屋の女将を務めていたが、消えた陸軍資金の鍵を握る慎太（羽村仁成）と出会い、ふたりは陸軍の精鋭部隊から追われる身となる。