未知の小さなウイルスが、いかにして私たちの地球を破壊しようとしているか、その闘いに迫る。SARS-CoV-2（COVID-19）は、ライバルのような存在であるSARS-1、MERSやエボラとは異なり、当初、人々にそれがまるで安全な存在のように思わせた。その比較的低い死亡率ばかりが注目され、不可視性と超拡散性により私たちの知らないうちに大規模感染する可能性を隠していたのだ。確かに世の中で最も致命的なウイルスではないかもしれないが、すでに世界中の病院システムを破壊しており、政府が国を封鎖し、人々がそれに反発し暴動を起こす事態まで引き起こした。この番組では、ウイルスCOVID-19と、なぜそれが世界中の科学者を困惑させたのかということについて探る。そして、英国、中国、シンガポール、韓国からの科学的な解説で、COVID-19のパンデミック中の科学世界と、この微小病原体だけでなく、世論や政治的意見に科学の世界がどのように取り組む必要があるのかについてを明らかにする。COVID-19が病気の最前線にいる人々にどのような影響を与えたのかを、生存者や医療専門家の証言で追っていく。COVID-19の発見から1年が経った。未知のウイルスの襲来によって世界中で数千万の感染者と数百万の死亡者を出した年として、2020年は永遠に記憶されることとなるのか？